男の秘密基地

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BNR34 アライメント編

オールピロ仕様のアライメント

今回!エンジンも作り替え!同時に足回りも全てやり直したので全てが慣らしが必要!!

オーナーさんの希望でまずはストリートを考えたアライメントで調整したいと思います。

かといってアーム類のピロ仕様であったり、ダンパーが2Wayサブタンク式フルオーダーで合ったりと

少し考えて調整しないと駄目なので大変でーーーす・・・(笑)

アライメントを取る上で基本はリヤ側から測定調整して行きます。

ロアアームもトレットを広げることが可能でトレットを広くすることでコーナーでの安定力は上がります。しかし今回は標準値で行います。理由の一つは国道を走行する上でボディからはみ出してはならない事!また、いずれホイールやタイヤを変更した際にも対応できることが重要と考えたからです。もし広げることになるとキャンバー角度との比率も同時に考えなければなりません。

まずリヤ側のキャンバー角度を調整してからトー調整に入ります。

リヤキャンバーアジャスターアッパーアームの長さを純正の長さよりもポジティブ側へ調整し、1,5° としました。

後輪は前輪と違いハンドルで左右に向きを変えれなあいので常に真っすぐ走る方向性となるためキャンバー角度を大きく付けるとタイヤの内側ばかり設置しているのでタイヤの寿命はもちろんの事、タイヤサイズも活かせない走りになってしまいます。

続いてトラクションロッドも調整付きに交換されていますので少し話してみたいと思います。

基本的にはノーマルでも問題ないアームなのですが調整する意味を考えたいと思います

ロールセンターアジャスターロアアームにはピロテンションロットが含まれていてある程度標準長で仮組してるだけだったため左右でのホイルベースが狂っていたと考えます。事故車などではシャシー自体いの寸法が出ていない場合もありその場合はちゃんとしたアライメントは取れません。

この車は大丈夫でしたよ^^

ただ!サーキット走行など酷使していた場合はシャシーにひずみもでるため狂いは出ます。

ホイルベースを純正から変更します。

標準の2665mmから2670mmに変更しました。

BNR34はハンドリングのセルフアライングトルクが少し弱いのでコーナリング中で

リヤが滑りだしカウンターを入れた時のハンドルの戻りが鈍いと思うのでそれをよくする

には、キャスター角度を少し入れてハンドルの戻りを楽にすることを考えました。

また、直進安定性も向上します。

セルフアライミングトルクをもっと簡単に説明すると、フロントタイヤが横滑りした際に

直進状態に戻りやすくすることが出来ます。よくドリフト車載映像など見るとドリフトしだした

時にカウンターを当てますがハンドルから一旦指を軽く離すとハンドルは直進方向位置に戻り

ますよね! その速さが少し強くしたってことです。

フロントキャンバーとトー角度を決めたいと思います。ストラット車と違って調整がタイヤハウス上部に位置するBNR34はキャンバー角度調整が非常に面倒です( ノД`)シクシク…

とりあえず標準値で仮組しているのでそれで数値を確認しましたが・・・・

この車高ではポジティブ側にいっぱいに起こしてもネガティブ3°まで付いてしまいました💦

これではタイヤの内減りが大きくなるのでさせなけれなりません!

通常の調整箇所では限界なのでアジャスターリンクのピロ側ロットを伸ばして行きたいと思います。

この部分を伸ばし調整します!

ここから通常調整箇所から目標度数へ持っていきますが、中々に左右で合わないので面倒です。

6回目でバッチリ出ました☆☆☆

キャンバー角 2,2° としました。

最後にフロントトー角度を合わていきます

この車であれば0° か OUT 1°が理想ですが、足回りすべてが新品なので、慣らしをすることでなじみがでるのでアライメントは多少狂います。 また、慣らしですから直進安定性も考慮するとIN 1° か 2° かなって思うなぁ・・・

通常ストリートでのBNR32,33,34はタイヤサイズが255~265と太いためどうしても直進

安定性は落ちるのでやはりトー角度はIN方向がベストだと考えています。しかし、

コーナリング重視となるとやはり±0 、+1°、+2° が良いかなと思っています。

今回は色々と要素を考えた上でのアライメントですので、慣らしが終わってからオーナーが

なにを望むかでサイド調整が必要かもしれませんね^^