男の秘密基地

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BNR34 ヘッドチューン シム調整 etc

燃焼室加工で大事なことは、ノッキング対策です。 簡単に言うとノッキングとは圧縮された空気とガソリン比とのバランスが
合っていなかった時に起こるわけですが、燃焼室を鏡面加工することでヒートスポットをなくせる利点があります。
RB26の燃焼室形状はペントルーフ形状で吸排気バルブの真ん中にスパークプラグを配置しているタイプ。
燃焼効率が良いとされています。  エンジンをオーバーホールするときに燃焼室を加工するかどうかは、目標馬力で
決めると良いでしょう。  燃焼室の形状を変える場合があり、そこまでの仕様は走るステージやタービン特性や
圧縮比で決めます。  例えば、600馬力のドラック仕様とサーキット仕様とでは燃焼室形状は変わります。
削り方や理論は基本的にはありますが、あとは経験値。何台もエンジンを組んできてカーボンの付き方やその車の
仕様や乗り方などで考えるわけです。 あと、大切なのは内燃機加工業者さんに質問したりして情報を聞くことかな^^
 
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ポート研磨は正直600馬力ぐらいならノーマルでも大丈夫^^  予算があればすれば良いかな笑
全く関係ないわけではありませんが、昔なら必要だった考え方ですが、エンジン制度の向上、コンピューターの進化
点火装置の進化など・・・  昔とは比べることが出来ないほどの良さがあります。   なので、ポート研磨に頼らなくても
パワーが出せるように進化していったわけです。    RB26もそのエンジンだと思います。
うんちくを語り出したら色々とあるんですが、うざい話はしないようにと・・・・笑   年取ると直ぐにうんちくが・・・笑
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バルブガイドも絶対的にリン青銅が良いのではありません。  これらも車種で違うタイプも選ぶことがあります。
部品には全てにおいて良いところだけではなく、リスクもあるので1つ1つの部品を選ぶにはリスクを1に考えてから
部品を選択することが必要です。
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私がヘッドボルトを締め方にこだわりがあることは何度か書いたのですが、ヘッドにおいて、シム調整も大事な場所で
あります。  シム調整方法はヘッドとブロックの締め付けが終了したのち測定に入ります。
ヘッドとブロックが締め付けられることで各々の歪みがでます。ヘッド単体でシム調整してしまうと歪分の狂いが
必ず数値に出ます。  それは二度手間になりますよね^^     って! ヘッドを締め付けしてから測り直さない
場合は別ですが〈爆〉〈怖〉〈笑〉
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新品の部品と組み合わせる場合、今回ならカムですが、初期摩擦で傷がいかないようにオイルとは別に組付け油を
塗りながら組みます。
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シム調整はメーカー指定で±で表記があります。  その±とはこの範囲内であればOKだと言ってるわけですが、
それを±のどの数値にすべてを合わすか(^∇^)ノ ってのが時間が掛かるんですよね。。。。。。!!
シム調整は個々の手の感触で数値も変化するので、自分の感覚を大事にして測定します。
シムのクリアランスを狭めるとカムリフト量があがり空気量は上がる方向になりますが、リスクはフリクションは高くなります。
逆にクリアランスを広めにすると空気量は上がりずらくなりますがフリクションロスは下がります。
さきほど書いた部品にはリスクが付いてくるってこと。 
 どこのクリアランスにすることがこのエンジンにはベストなのか(^-^)/
そこを考えながらエンジンを組んでいくと良いエンジンになると私は思っています♪
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測定して注文するシムを入れ込んでも中々、理想の数字にならないのがシム調整です。。。。。
なんどもカムを取り外してはシムを入れ替え・・・・    気の遠くなる作業の1つかな