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RB26 ヘッドボルトの締め方 & 考え方 

RB26チューニングで強化ヘッドボルト(スタット式)を使用することが多いと思いますが!
スタット式のメリットは純正締め付けトルク以上に締めれるメリットがあります。
ハイパワーは爆発力も格段に上がるために如何に面圧を上げて吹き抜けを防止させなければなりません。
それを補う上で重要なパーツの1つです。  純正のボルトでは締め付ける力がブロックねじ山部分だけに
なるため、高トルクで締め付けるとブロック側(ねじ山)が伸びてしまう。それを分散出来るスタット式では
まず、ブロック側に負担がない範囲内でスタットボルトを締め付けします。
しかし、私が考える重要なポイントをお話します。
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実はこのスタットボルトをブロックに指定トルクで締め付けてもすべてのスタットボルトが規定トルク域に達していません。
要はブロックとボルトのなじみが出来ていない。 すなわち通常のヘッドボルトを締めるがごとく数回渡って締め直します。
厳密に言うと、スタットボルトに塗るモリブデングリス量も同じにします。 そしてまず、1日掛けて何度も規定トルク
に達しているか確認します。  実際! なかなかに安定しません。
今回は、2日間 で 安定しました。      はぁ・・・!  そんな馬鹿なん・・・・  って思うでしょうね(。pω-。)
でも実際に私は経験でそう思うので私の組んだエンジンはそうしています。  
今までこうやって組んでからガスケット抜けトラブルは1台も無いので続けています。
DSCN1320.jpg
今回使用するヘッドガスケットはHKS製です。  エンジン本体はHKS2,8Lキットを組んでいます。
ガスケットの種類もたくさんありますが、これらも使用するパーツで選んでいます。 
純正ヘッドボルトなら〇〇製の方がいいかな❓ ってな感じで・・・
ヘッドをブロックにドッキングさせます。  慎重に慎重に(^ω^ ≡ ^ω^)
DSCN1323.jpg
続いてヘッドボルトの締め付けに入りますがこれもまた同じように数日掛けて安定させていきます。
カムホルダー(カムキャップ)は必ず取り付けて締めることが重要と考えています。
ボルトを締めればどこかが歪むと考えます。  トルクレンチの持ち方や身体の位置! 
腹筋に力を入れっぱなしにして(体幹)、腕を伸ばし切った状態で締めます。 
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ってなわけで、ヘッドがブロックに取り付けられるだけに4日間使いました( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンww
なはは!!!
自分勝手な思いで組めることも1人でやってる特権だよね^^  雇われなら怒られるよね^^
【余談】
上記ヘッドボルト締め付けを行っているのは意味があります。 本当はエンジンの慣らしが終わってから
もう一度ヘッドボルトを締め付けることが良い訳です。 何度も温まったり冷えたりと収縮を繰り返すことで
パーツ類はなじんでいきます。  しかし、ストリートユーザーではすべてがコストが必要になるので出来るものでは
ありません。 そんなこともあり、面倒で時間が掛かりますが行っている訳です(笑)
油圧の問題を少し話したいと思います。
DSCN1321.jpg
HKS製オイルポンプは油圧を調整出来るため、オイルクーラーラインも♯10から♯12が可能です。
オイル温度が高温になった時に油圧は、下がります。油圧はクランク、コンロット、ピストン、カム などパーツを
守るために重要で、オイル粘度が落ちていくことで油膜の保護が落ちていきます。 結論から書くと
オイルポンプが純正レベルであれば♯10ラインが無難です。 
また、ダブルオイルコーラー使用の場合は純正オイルポンプはお勧めしませんし、確実に♯10ラインですね。
油圧が高いほど、フリクションロスにもなるのですが、RB26の場合はオイルポンプ、オイルクーラー容量、ホース径は
重要だと思います。