男の秘密基地

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Z32 エンジン始動したら・・・( ノД`)シクシク…

この内容は書くつもりではなかったのですが!オーナーが是非!ブログにUPして欲しい
とのことで、気持ちを押し殺して書いてみたいと思います。
まず! 自分がチューニングエンジン、普通のオーバーホールを行ってきて30年以上が経ちます。
そして組んだ来たエンジンは3桁になります。そしてその中でZ32エンジン VG系だけでも50台以上
そして、エンジンを組んできて失敗は0です。 この0台ってのは自分のビビりんちょ!の性格が征した
ものだと思っています。要は慎重なこと! 自分の場合はど!慎重派なので念には念を繰り返すほどです。
なので、胃が痛くなったり息がしにくくなることもあります。
エンジンを組み立てる予算は高額なのでそれを思うと失敗は許させないと考えているからです。
そんな自分が今回初めて気分が120%落ち込んだ出来事がありました・・・・・・・・・・・・・・・・!
全ての準備が整い! 初始動する時にエンジンキーを捻る瞬間は今でもヒヤヒヤですヽ(´∀`)ノ
そして、いざ!手動・・・・・・・Σ(゚□゚(゚□゚*)      え!      え!       はぁーーーーー!?
圧縮を感じないセルの回り方が・・・・・!!
明らかにおかしいと・・・・・・    
圧縮を感じない原因で1番に考えることはタイミングベルトの位置ずれです。
え!!!  ついに俺もやってしまったかぁーーーーーー(*゚Q゚*)
【自分の心の叫び】
ついに俺もこんのミスをするようになってしまったのか! 年なのかなぁ( ノД`)シクシク… 
今からまたタイミングベルトを点検するのみバラバラにしないといけないのか!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
って考えるだけで気分はブルー! 自分に腹を立てるより、せっかくもうすぐ納車出来ると思った事が
残念で無念でした。 胃腸炎で入院していて退院してからの初仕事だったこともありお客さんには迷惑を
掛けてたのでそんなことも考えると落ち込むしかありませんでした。
そんな落ち込む時間はないんだ! とフラフラな自分にカツをを入れて作業開始しました。
DSCN2676.jpg
まず!タイミングベルトとスプロケットの位置をチェックしてみると!!!!
え!!!!    え!!!   え!!!!
合ってるじゃんーーーーーーーー合ってるやんけーーーーーーーー  なっじやーーーーーーー
何回も見直しても合ってるやんーーーーーーーーΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
このあとにコンプレッションを各気筒でチェックすると! 1番気筒のみ圧縮がありあとの気筒には圧縮がない状態
でした。 ピストンも新品、ピストンリング匕首調整も自分で言うのも変ですが完璧です。
ではなにが原因に(゚△゚;ノ)ノ
DSCN2677.jpg
次に考えることはヘッド側に何かが起こっている場合である。
バルブが開いている現象になれば圧縮は上がらないわけです。 ってことはバルブになにか問題が・・
今度は燃焼室にエアーを入れて、空気漏れを点検する放置を使って点検します。
各気筒でも圧縮上死点を出してから100の空気を入れ込みます。もう一つのゲージが同じエア圧であれば
漏れがないことになります。 実際に1番気筒は大丈夫でしたが、あとの気筒はエア漏れしていました。
やはりバルブが空いていることになります。
DSCN2681.jpg
続いて、カムを外して同じ点検をして見ます。
するとすべての気筒がエア漏れしていないことが分かりました。
ここで答えが出たわけです。    
このZ32のエンジンはラッシュアジャスターと言うカムリフターが使われています。
RB26などはシムタイプでカムとリフターの間に隙間を作ることで制御していますが
このラッシュアジャスター式はカムとリフターの間に隙間が発生しません。
クリアランスゼロになります。   そして今回この製品が純正品は製造廃止商品なのです。
この画像でもわかるようにこの丸い穴にラッシュアジャスターが入ります。
そしてヘッドの奥側にトンネルのような溝があるのがわかるとおもいますがここから
オイルが供給されてラッシュアジャスター本体にオイルを供給します。
それにしても!綺麗なヘッドでしょ^^  ドロドロだったヘッドもちゃんと時間を掛けて綺麗にしています^^
オーナーさま 見て見て ((´∀`))ケラケラ
DSCN2696.jpg
そしてこれが問題のラッシュです。 画像は以前付いていたものですので今回は使っていません。
説明すると、裏返ししたラッシュの中心部にバルブの上段部が当たります。そしてカムで押されたラッシュは
クリアランスをオイルの供給の力を得て常にクリアランスゼロでカムをしなやかに動かせます。
それより、ヘッドからの機械音がしないので静かなエンジン音になります。
RB26などはガチャガチャガチャとヘッドからタペット音がしますよね! そのシステムにはしなかったのです。
DSCN2697.jpg
結論は、今回社外品でのラッシュアジャスターを取り寄せてエア抜きもしっかり行って取り付けしたのですが
製品がなにか問題が出たとしかいいようがありませんでした。 取り外して1度点検してもらうために
送り返して判断を待っているところです。  
本来、ラッシュが壊れることは何度か見てきたり経験もあります。それは、ラッシュ本体壊れることでオイルエアを
起こしてしまい、ヘッドからカタカタと異音がする現象になるケースです。
今回のように、カムを押したままでロックしているケースは50台以上VGエンジンオーバーホールしてきて
初めてでした。   
DSCN2695.jpg
しかし!  出来上がっていた状態からまたここまで分解さされたことは非常にストレスでもあり!
大赤字です。  通常でラッシュ交換依頼なら25万コースだと思います。
どこにも当たれないストレスはどうしたら・・・・・・・プンヾ(`・3・´)ノプン
DSCN2689.jpg
こんだけのパーツをまた洗浄して取り付けしていかなければなりません。
とほほほ・・・・・・・      エンジン組むのやめよかな・・・・・・・ぅ(@゚Д゚)@。Д。)わぁぁぁ~~~~ッ!!!!!!