男の秘密基地

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RB26 エンジンオーバーホール 続き~NO2

サーモスタットは純正品から社外品に変更しました。
サーモスタットも何種類か出ているのですが、開弁温度の設定が違います。 CPUをいじらない場合は
ここの製品のこの温度設定が良い! CPUを書き換えるならこの製品でこの温度を選ぶ! など・・・
簡単な部品なのですが、きっちり性能を使えるようにするには必要な考え方になります。
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今回、ターボチャージャーもリビルト品に交換。もともと純正品はセラミックブレードだったのですが、リビルト品では
メタルタービンとなります。おそらくセラミックは耐久性に難あり!!だったのでメタルに変わったんだと思われます。
まぁ!オーナーもそれの方が喜ぶのでばっちりですがね^¥^
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30年以上前の部品が多く使われているため、この機会に交換するところは出来るだけ交換します。
タービン周りで大切な水やオイルなどを供給する配管類は新品をチョイスします。まだ!製廃でない部分は出来るだけ
交換しましょう。  製造廃止になったら最悪ですし、リザルト品は高価になると思うのでオーバーホールを考える方は
先に部品を購入っするのも手だと思います。
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6連スロットルも強化リビルト品に交換しました。 
スロットルボディ横側のシャフトリップシールを強化品にすることで高加給圧時にシール落下防止になります。
スロットルボディを新品にするか? オーバーホール + 強化リップシール組み込み をするかが今後のRB26の
チューニングに必要となっていきます。
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エアタンクの中は凄く汚れているのでオーバーホールする際は綺麗にして組付けします。
エアタンク内にはブローバイガスも入り込む。そして、加給圧ソレノイドやブローオフバルブにも流れていくので
バキュームホース内がドロドロになります。そして各パーツにダメージがくるのでしっかり洗浄することが
基本となります。   一言にオーバーホールと言ってもどこまでしてもらえるのかはショップにて違いますので
確認したほうが良いでしょうね^^
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エンジンを下したついでに交換しておく方が良い1つがクラッチマスターシリンダーです。
この時点で交換する方が作業性が良いのできっちりした作業が出来るのと工賃も安くできますよね^^
クラッチマスターには2つの直し方があります。 
1つは、クラッチマスターASSYで交換する。
もう一つは、中身のシールキットのみ交換して修理する。
この2点ですが、私はシリンダー部がアルミ製で出来ている場合はASSYで交換することを進めています。
シリンダーがスチール製の場合はシールキットでも良いかもと思います。
アルミ製は傷に弱くスチール製は傷に強いので深い傷が入りにくい特徴があります。シリンダーを専用の工具で
軽く研磨したときに傷が消える場合が多いのがスチール製です。 アルミ製はもう少し深く傷が入る傾向があります。
新品のシールを組み込んだ時に傷が残るとそこからオイルが侵入していくのでシール性が悪化!! 
ってな訳でBNR32、33,34は新品ASSYが良いと思います。
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新品はやはり綺麗で気持ちが良いもんですね^^
ブレーキマスターシリンダーも同じ考えで良いと思います。
予算がある方はこの周辺のバキュームホース類も交換するとよいでしょう。 GTRは クラッチを軽くするための装置が
付いているのでそこに行くバキュームホースやワンウェイバルブなども交換するとマイナートラブル防止となります。
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さて載せる準備が出来たぞーーーーー!!
エンジンが下りたエンジンルーム内にはたくさんの配線や配管、その他があります。 エンジンを積んでしまうと交換負荷
な部品もあります。 この時に交換しておくことも今後のトラブル防止になります。 最悪、エンジンを下さないと交換
出来ないところが壊れた場合・・・・・・・    費用が大幅にUP することもあります。
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でもなんでBNR32はピットが似合うのか^^
走ってる姿もかっこいい!!
でも
ピットに入ってる状態もかっこいい♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
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ゆっくり、慎重に積んでいきます^^  
余談ですが・・・・
自分は死ぬまでに、あと何回この作業を行うのかなぁ? 作業しているときは一生懸命なんでなにも感じないけど
積み終わったときに疲労感があるんだよね^^   やはり年齢も行くからだろうけど・・・・
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考えたら、大きい店では重労働は若いもんに指すからね^^  一人だと全て一人やから1台仕上げると疲労が溜まるよね。
前の店にいた時は、もう自分はエンジンだけ組む作業。脱着は違うメカニックの作業だったもんね!!
忙しくないときは脱着からしていましたけど、独立してから早18年ですからね(^ω^ ≡ ^ω^)
そらおっさんですわぁ・・・・・・・
余談は終わってと・・・・・
BNR32で心配なのはエアコンかなぁ・・・
修理しても修理しても故障が多いエアコンは後期ガスに対応出来るキットに交換する方が増えていると聞く!
交換キットは安くはないですが、何度も何度も修理するぐらいなら購入する方が良いかもしれません。
エンジンが下りている場合に交換っしやすい配管があるので少しは工賃が安くなると思いますよ^^
実際にはバンパー外してインタークーラー外して・・・・  ラジエター外して・・・・・
室内ダッシュ脱着してと結構大掛かりな作業となるので工賃はそれなりに覚悟が必要となりますが・・・・
エンジンが載ると気持ちは少しホットします。
さて今からミッションや配線配管作業を行います。
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エンジンマウントはナットを仮止めにし!ミッションがしっかり固定されてから座りを確認して締めこみます。
マウント類はすべてゴム類なのでゴムの座りをニュートラルの位置にしてあげるだけで耐久性は上がります。
エンジンとミッションが固定されたら、プロペラシャフト、トランスバー、フロントドライブシャフトを取り付けします。
次にフロントパイプ、メインマフラーを取り付けします。 下回りの大きな箇所が終われば、リフトを下して上からの作業を
行います。 
全てのパーツが取り付けが完了したら、各オイル類を入れます。 基本規定量を入れてクランキング準備に入ります。
エンジンオーバーホールした時はオイルが入っていない状態なので規定量以上にオイルが必要になります。
パワステオイルも同じです。  
さて!いよいよ!クランキングです。 クランクアングルセンサーのカプラーを外して点火させないようにしてから
クランキングスタートです。
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数回に分けてクランキングを行います。 セルモーターを回し続けると負担になるので熱を冷ます意味もあり数回に
します。 そしてもう一つは油圧を上げることが目的です。 オイルをエンジン内部に送るわけです。
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問題なくクランキングが完了したら、いよいよ始動です。
エンジンが始動したらまずは異音をしっかり聞きます。 大丈夫であればオイル漏れ、水漏れを点検します。
リフトアップして下側から異音、漏れ、その他を点検。   リフトダウンし、上側も各部で点検
一旦大丈夫であれば1度エンジンを切ります。  各部オイルの量を点検し、不足分を入れます。
確認後エンジンスタート
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クーラント水のエア抜きを行います。 室内のヒーターからもhotになっているか?
ラジエターロアホースが温もっているか?  サーモスタットがしっかり開くことを確認できるまでは気を張ります。
そのあと、1時間ほどアイドリングが終わるとエンジンを停止し、水温を冷ませます。
季節によるので冷める時間はエンジン本体やらラジエターを触って感じてから冷えたことがわかれば
リザーバータンク内の水の量を見ながら不足分を入れます。  そして再びエンジンを始動してエンジンの初期あたり
を付けるために数時間エンジンをアイドリングさせます。  その間には漏れチェック。緩みチェックなど 念には念作業
をしまーーーーす。
全てが終了しました。 これで完成です。   お待たせしました! 
・・・・・・・・・・・・
。。。。。。。。。。
あれれ!!!!
せっかくオーバーホール終わったとこなのに・・・・・・・      
なにやらまたピットにBNR32 がスタンバイ
はやくーーーーーーー   エンジン降ろしてーーーーーーーー    Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
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はーーーーい!  わかりましたよ( ノД`)
わかってますってーーーー(T_T)
あのーーーーーー!?
あのーーーーーー!
わたしもここに居るのですが・・・・・・・
さびしい・・・・・|ω・`)
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あ!    あ!      分かってますって(#^.^#)
忘れてませんョ
だから大切にラップ巻いてるでしょ(´∀`*)
フロントデフのオーバーホールと、ベアリング類のシム調整で欠品部品もあったので・・・・
頑張りまーース( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンww