男の秘密基地

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中級編 ・・・内燃機から考えるオーバーラップでの排気効率UPする理論

今日書く内容はオーバーラップを知っている方が基本であるので、チューニング講座中級編

とでもしておきましょうかね^^

初級編 ・・・オーバーラップの意味

初中級編 ・・・ オーバーラップがもたらす長所・短所

中級編 ・・・内燃機から考えるオーバーラップでの排気効率UPする理論

中上級編 ・・・バルタイから導き出すオーバーラップ角度とカムの性質

上級編 ・・・圧縮比から考える回転域&バルタイ&点火時期

ってな感じです。 

今回はその中の中級編となります。

排気ガスをスムーズに抜くことは吸入空気を増やすために必要なことになります。

排気ガスが燃焼室に残っているようでは新鮮な混合気が入る余地が少なくなって燃焼そのものに

良くない結果を生みます。

排気はピストンが圧縮上支点位置に到達したところが限界であり、実は燃焼室スペース分だけは

残しているのです。ですから勢いを付けて抜いてあげないと完全には外へは出て行かないのです。

基本的に排気ガスは勢い良く出て行くので、排気ポートは負圧となり、残留ガスが出やすくなります。

それに オーバーラップ によって進入してきた混合気が排気ガスを押し出す働きを助けることで

排気ガスをほぼ完璧に押し出すことが出来るのです。

では仮に100%の排気を排気ポートから出すことが出来たとします。このガスが次にぶつかる

壁とはなんなんでしょうか???

それは!

エキゾーストマニホールド となります。


NA車ではタコ足ともいわれています。ターボ車では略してエキマニとでもしておきましょう。

せっかく良い排気が抜けてもエキゾーストマニホールドで排気干渉させてしまっては

意味がありません

略してエキマニと書きますが、このエキマニも非常に難しいパーツとなります。

排気干渉をいかに起こさずに抜くことでスムーズな吐きガスは出て行きます。

1、パイプ内径の適正化

2、パイプの曲げ角の適正化

3、パイプ集合部の適正化

4、集合部までの長さの適正化

5、素材での熱力損失量の適正化

など・・・・・

まとめると! 燃焼室でパワーに変えられた排気ガスがオーバーラップの成果で100%に近く

抜くことが出来るが、次に考える点はエキマニ性能であるといえます。

これをセットで考えることで、吸気性能も上がることが出来るのです。

チューニングを考えるうえで大事ななところは、見せ掛けの知識だけでは良いマシーンは作れません。

よくあるパターンで、オーバーラップをとると、早くなるからオーバーラップは多い目につけないとと。。。。。

思っている方々がいましが、今日!読んで理解されたかたはもうお分かりですよね^^

良いオーバーラップを付けて排気効率を上げるには、それに伴うエキマニが必要だと言うことを・・・・・

今日はそれだけを覚えて見てください。 これが解るとこの車にはどれぐらいのエキマニ性能が必要かが

見えてきます。 

では、今日はこのへんで! また、いつかこの続きを・・・・・