男の秘密基地
Blog素朴な質問にお答えします
クランクシャフトにはセミカウンタータイプとフルカウンターと2種類。
あなたならどっち
セミカウンターの良さって
◆ 軽量である。
◆ 低速回転域のバランスが良い。
◆ アイドリングが安定しやすい。
◆ 低回転でのメタル当たりがソフト。
◆ コストが比較的安い。
フルカウンターの良さって
◆ 高回転域でのバランスが良い。
◆ バランス調整が取りやすい。
◆ しなりがほとんどない。
◆ 高回転域でのメタル保護がしやすい。
◆ 脈動が少ない。
簡単に書くとこんな感じです。 ノーマル車では3SG、1J,2Jエンジンなどはフルカウンターが
標準で組まれています。 私の経験からも3SGエンジンではノーマルで500psまでパワーアップ可能。
2Jエンジンでは650馬力まで大丈夫です。どちらもピストンも強化されています。2JZではコンロットが
ネックとなることで650psまでとなります。
GTRの場合はセミカウッタータイプであることと、ピストン、コンロッドの耐久性を考えると
B(C)NR32,33,34 → 500PS ~ 550PSまででしょう。
これらはあくまでも各パーツの耐久性を考えた答えであって、トルクの出方やブースト圧(加給圧)
走るステージ、エンジンの距離! などで変化します。 また、 一瞬に出す500psと30秒間連続500ps
を出すのとでも変化します。
フルカウンタークランクであっても左画像のように
ムク材から削りだすタイプと鋳型で作るタイプとでは、
性能は変わります。
選び方を間違えないようにしましょう。
次に強化オイルポンプに付いてですが
ノーマルからN1、チューニングメーカー品までとたくさんラインナップがあります。
これらも使うステージで選んでもらえたら良い製品です。
強化品をいれたのに壊れるケースを耳にしますが私は今まで組んだエンジンで
そのようなことはありませんでしたが、原因のみを少し書いてみようと思います。
ノーマル品であろうと強化品であろうと壊れる原因とは何でしょうか
◆ 新品Assy で取り寄せて中身をばらして確認せずに組み付けた。
◆ クランクシャフトのバランスや歪み確認をしていない。
◆ リリーフ弁を分解しキズがないか確認していない。
◆ フロントプーリー締め付けの際、インパクトを使用した。
◆ フロントプーリーバランスが崩れている。
など・・・・・
上の内容はオーバーホールする上で確認することが出来ます。いや!しなければならない内容ですが・・・
私は新品であっても信用することはやめています。また、私の組むオイルポンプはギヤーなじみを出すように
工夫していますし、リリーフ弁は〇〇加工しますので焼きつくことも今まではありません。
なぜ!このようなことをするのでしょうか?
当たり前のように壊れないようにしたい努力です。
良いエンジンを組んだとしても、運転するのは人間ですから、
シフトミスしたりとオーバーレブすることはありますよね
それが原因でギヤーが傷んだり、リリーフ弁を傷めたり
したことが結果としてオイルポンプ破壊を招くケースもあるわけです。
チューナーとは良いエンジン、良いセッティングを出すことだけではなく
ドライバーがもしこのようなドライビングをした時に・・・・
なども考えて組む必要があるのだと私は思っています。
お金をたくさん使ったから良い車にしやがるとは私は思っていませんしね
予算に似合う車作りをする中でもチューナーは見積もり段階でドライバーを読むことが重要ではないかなぁ^^
っとも考えています。 まぁ!聞き入れてくれればの話でもあるのですがね^^