男の秘密基地
Blogアリスト、スープラに搭載されている2JZエンジンもRB26同様に一世風靡したユニットです。
もちろん!今も現役と答えても良いかと思いますが( ̄^ ̄)ゞ
今回は2JZを長く乗る上で大切なポイントなども話しながら作業を開始していきましょう^^
年式相応に傷んでいる場所は多いです。 まずはオイル滲みや漏れの原因ですが!
◆ タペットカバーのパッキンの硬化
2JZ」の場合はこれよりも大事な部分があります。 それは左右のタペットカバーの内圧を同じにするために
ベンチレーションホースが2本橋渡しのように取り付けられています。 このホースが硬化して隙間から
ブローバイガスと一緒にオイルも滲みます。 それがプラグ穴へと入っていきます。
◆ カムオイルシールとオイルポンプのシールの硬化にてオイル漏れ
あとでも説明しますが、特にオイルポンプのシールからオイルが滲んでいる場合は、クランクプーリーの
バランスが悪くなっているかもしれません。 タイミングベルトを交換する時は要交換です。
画像を見るとオイルシール漏れから付着していることが分かります。 ウォーターポンプまで
オイルの付着で真っ黒ですよね!!
サーモスタットケース&ウォーターポンプ取り付けユニットなのですが、水漏れ部分が合ったので全て取り外して
洗浄して新しいガスケットを使用して取り付けします。サーモスタットも交換です。
よく見るとホースに穴が開いているのを発見! ラジエター水も少しずつ減っていたかもしれません。
一般的なタペットパッキンの交換では洗浄まではせずにパッキンだけを交換して取り付けします。
ウエス等で表面を拭く程度ですが、やはりエキスパート来てもらっている訳ですから作業はキッチリと^^
しっかり洗浄して取り付けします。
ドロドロだった部分は洗浄液を使用して出来る限り綺麗に洗浄します。
洗浄することも通常はしない場合が多いですが、洗浄に始まり洗浄で終わる!! ってなぐらい大事で!
トラブルは洗浄しないと姿を隠してることが多いからです。 工賃だけで選んでいると後で・・・・・・ってなことに!
ここで綺麗にしたことで分かったことは、オイルパンパッキンからのオイル漏れはこの場所にはないことが分かりました。
オイルポンプ付近も綺麗に洗浄してからオイルシールを交換します。
ここでも、フロント側オイルパンのパッキンからはオイル漏れはなかったことが分かりました。
【重要】
2JZのクランクプーリーはプーリーの中でも大きい部類に入ります。 それだけバランスを大事にしていることが
わかります。RB26よりも大きいです。 しかし、大きい円盤になるほど少しでもバランスが狂ったときには
バランスが崩れやすいです。 予算がある場合は新品に交換することをオススメします。
ウォーターポンプ交換は通常手前側のみを交換するのですが、今回は後ろ側からも水漏れが発生していたので外さないと
駄目になりました。この部分はフロントタービンの下側に位置するので脱着が困難な場所になります。
そして! オイルリングで水漏れを防止する穴側の腐食を確認したのでこのパーツを使用することは
リスクがあります。 ここも新品に交換します。
サーモスタットケースにもなっている部分です。
ヘッドから降りてくる水はこのパイプを経由してサーモスタットケースへと流れます。
そのパイプは年式的にはまだ錆ってないのでびっくりです。 錆錆はよく見たものですが((´∀`))ケラケラ
しかし、安いパーツなのでこのパイプも新品にしておきます。
クランクプーリーは先ほども説明した通りです。
外周に重り(バランス〉を付けているのでフライホイールとのバランスを考えた当時では素晴らしい考え方ですね!
RB26ようもこれににた大型プーリーも社外品で売っていたぐらいです。
2JZのクランクはフルカウンタークランクだったので高回転型になります。そうなるとアイドリング付近が苦手になります。
それを作るにはフロント側とフライホイール側に大きく外周でバランスさせることが重要で合ったのではないかと思っています。
ファンベルトのオートテンショナーはプーリーとASSY交換でしか設定がありません。
プーリーは要交換で、テンショナーは少しカチカチ音が出ているのでこれは交換ですね!!
あ!ちなみにオイルポンプシール組付けには純正グリスではなく!レースでも使用出来るワコーズ製で組付けしています。
白っぽいグリスなので分かるかな?・・・
色々と追加部品があるので!作業はすんなりとは行きませんでした。
ってか! そんな修理が多いショップかな((´∀`))ケラケラ
ま! 良いっか! ってそこの部分を無視して進めることは出来ないし!
やはりこの年式にもなると、外すと割れる!折れる! って感じなので大変ですな~(´・Д・)」
駄目なものは駄目! でも使用出来るなら・・・っとは考えていますが、修理箇所に寄って判断は変わるので
オーナーと要相談しながら進めていきます。
そうなると、1台1台に時間が必要にもなります。1つの追加部品に対して許可が必要!
そして、仕事で連絡が取れない方も凄く多くて! 中々にスムーズには作業が出来ないのも仕方がないところです。
エキスパートに来てくれるお客さんはそんなっところが分かってくださる方が多いので助かっていますヾ(o´∀`o)ノヾ(o´∀`o)ノ
納車と時間だけに焦って作業すると良い修理は出来ませんからね!!
皆さんに感謝です∠( ^ o ^ ┐)┐ ヨォ…