男の秘密基地

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EJ20 チューニング

下記の内容はあくまでも私がEJ型に対し経験や思いがあってやってる内容ですので
誤解されぬようお願いします。
チューナーがそれぞれに考え方や経験で行っていますのであくまでも私ならこう組む。の巻

ノーマルブロックを上から見るとこんな感じで、少しHONDAチックですよね

よく見るとウォータージャケット部がたくさん穴があいてあることがわかります。そこに対してシリンダー側に

リブをセットしてあります。これはシリンダーの耐久性を確保するためだと思われます。

しかし、その下の画像を見ると(RB26エンジン) まったく違う作り方なのがわかります。

RB26ではブロックではヘッドをドッキングしたときの面圧を重視していますがEJ20は・・・・

これではヘッドとの面圧が不十分かと考えます。  現にノーマル車両であってもヘッドガスケット抜け
が多い車の1つだと思います。 チューニングカーとなるともっと多く発生しているかと・・・・

そこで、ブロックの面圧を上げるためにリブを追加する方法があります。

これもチューナーによっては効果なし。 又は余計に駄目になる・・・・! などと聞くことも・・

でも私はそうは思わない。   ただ、ブロックにリブ加工しただけでは・・・・・

後半でその内容を入れるとしてとりあえず今回はリブ加工(8個増設)を施しました。

そして排気量はノーマルの2L から 究極の 2,5L に排気量UPしました。

2,5L に排気量UPされたブロックは組めていますが、少しその前の作業に戻って
説明します。

EJエンジンはブロックが左右に分かれ、クランクシャフトを左右のブロックに挟まれてセットされます。

そしてクランクメタルのクリアランスも左右のブロックを締めこんだ状態で計測します。

私は昔からメタルクリアランスの調整はマイクロメーターで計測し、次にプラスチゲージで確認します。

特にこのEJでは大きなブロックを左右でドッキングするので微妙なクリアランス調整が必要です。

なので数回に渡り分解をを繰り返しします。(めっちゃしんどいし)

そしてメタル選択でもそんなに多く種類がないので最悪です。 これぐらいでOKだろうって感じ。

そこで、私は少しメタルのあたりが強いかな?って場合に酸化クロムをセーム皮に附着させて
薬ながら調整していきます。

メタルトラブルが1番多いエンジンでもあるので慎重に行います。

メタル幅がパワーに似合っていないのもそもそもの原因でもあるようなないような・・・

つぎにストレートゲージを用いてオイルパンの取り付け面がフラットに出ているかを確認します。

左右のブロックを締め付けることで歪みがでるのでフラットにならない場合がありそのままで

オイルパンを組むとまたそれで歪み&ねじりが発生します。

それを無くすように加工修正します。

フロント側ももちろん行います。  ストレートゲージで対角や色んな角度から見ていきます。

もちろんフロント側にはオイルポンプの存在もあります。これを取り付ける上でもバッチリクリアランスを
取ってあげることでオイルにじみも改善されます。

ほとんどのEJのフロント部周辺からオイルにじみがあるのもこれも原因の1つかと思います。

そして今回はオーナーの希望で東名のバッフルを取り付けたいとのこともあり

上記内容のオイルパン取り付け面の適正化が重要となります。

別にしなくても取り付けは出来ます。 しかし、東名バッフルはブロック強度も上げるようにも
なっている鉄板型バッフルも入ってきますのでひずんでる上に取り付けるともっとブロックに
負担がかかってきましよね!! 

だからフラット化が重要なんですよね

それではまず、小さいバッフルから取り付けていきます。

大きいバッフルはまだ後で・・・

ちなみにノーマルのバッフルはこれです。

これでもGRBのオイルパンになってからマシになりましたよ。
GDBは正直駄目駄目ですからね!! GRBではノーマルでもかまわないですが
GDBではかならずバッフル加工をオススメしたいってもんです。

続いて、オイルストレーナーになりますが・・・

ここでオーナーから電話があり、純正オイルストレーナーがまれに壊れてオイルを吸えなくなる
と小耳にしたので、新品に交換してください。    ってことで新品が届きました。

何か対策されているかな??って見てみましたがまったく一緒

それよにも造りが雑いなぁ・・・・   パイプの曲げはバーナーであぶって曲げてるし

ステーもこれで良いの??ってな品物

これはオーナーが小耳にしたことがありえるのかもしれないなぁ・・・・っても思ってしまうな。

なにか補強ステーを増設してみようか

下手に増設しても逆に駄目になることもあるのでじっくり考えて結論だそうと思う。

3点止めなのでまずはこのパイプ側2点を取り付けて最後にステーの1点が無理止めになっていないか?
など・・・ 疑って見よううかの・・・・!

考えながら組むと疲れるので少しパーツ洗浄して頭を切り替えよう^^

水冷オイルクーラーを洗浄中!! あれれ! やはりここにもメタルカスがあるなぁ!!

メタルトラブルを起こしたエンジンをオーバーホールする場合には細かなところまで洗浄に時間を
費やせ!!!   それが重要である。

どこにこびりついてるかわかったもんじゃないですから、慎重に慎重に確実に^^

洗浄だけでもすごい時間を要しています。 

エンジンを組む時間より洗浄時間のほうが長いかも・・・・

しかーーーーーし!

このEJエンジンだけはどれだけ気を使わせるのか

ほんと時間かかるよ!!  

今日はここまで。    どれだけ気を遣わすかは後半に続く・・・・