男の秘密基地

Blog
EJ20エンジン分解

さてさて!

レシプロエンジンの中でも1位2位を争うほど気を使うエンジンです。

それは、ボルト1つ!とんでもなく強くしまっていたり、この場所にこんな処理してて
駄目だろ!!・・・・など

また1度外したら再使用しないほうが良い部品があったりと・・・

考えれない箇所がふんだんにある車の1つです。

なのでエンジンの当たり外れもあります。

今回のケースもしっかりクリアランスを見てみないと判断できませんが

さてさっそくバラバラに・・・・・

ヘッド回りから外していきますがここでも各パーツを慎重に点検し持って外します。

どうしてもブロックを左右から挟み込んでいるEJエンジンでは少しのクリアランス(ズレ)が

命取りになることもあるので慎重に・・・・

ポルシェと同じ水平対向エンジンですが、制度などはEJのほうが良いと思っていましたが

良いエンジンを組むならポルシェと同じぐらい制度を考えて組んであげなければなりません。

ポルシェが制度が良いと書いてるんじゃないですよ! 外車はやはり大雑把な作りである分

そこをしっかり考え直して組んで行くと良いエンジンになるのでそれと同じぐらい気を配ることが

EJエンジンには必要と考えています。

ヘッドボルトを緩めてみても考えれない閉め加減です。  ネジ部のオイルぐらいぬれよ
トルクにばらつきが多すぎやで・・・・・!  そらヘッドが小さいしピストン2つ分だけやから

歪みにくいのはわかるけど、それだけで考えているなら最悪だな・・・・・!!!

ブロック本体のひずみが大きいEJエンジンでは、ここも気をくばり加工することが望ましい。

加工ノウハウはもし分けない。ここでは書けません!

オイルパンをはぐりメタルのトラブルを確認しました。

鉄が熱で溶けてオイルと混ざってる色がついていますよね!!!

あらら!! やはりオイルストレーナーに鉄粉が付着しています。

さて!親メタルかな? 

それとも

小メタルかな?

・・・・・

ピストンもコンロットも外して点検しました。

結構やられてるなぁ!

コンロットは2本使わないほうが良いかもしれん。あ

ピストンの焼けはこんなものかな!

ショートタイプピストンやから小メタルに負担がかかるよな!

可哀そうなメタルちゃん

親メタルの当たりももう少し広くとっても良いかと・・・・

純正は30μ~10ミクロンと狭い。

左右のブロックのひずみをチェックした後にクリアランスを考えるとするか・・・・

これはスラスト方向にキツイあたりがある証拠だ。!

正直言うと、ここのメタルの損傷はクラッチの性質を変えたほうが良いと考える。

このままのクラッチで行くならまたこのようになる可能性は高くなる!

EJの場合のクランクのひずみ点検では1番と5番ジャーナルにメタルを組んでその上に

クランクをのせて測ると良いと思っている。これを左右のブロックで計測する。

結果は!

ひずみに関しては問題ない。  しかし、小メタルの焼き付きがクランク側に付着していたので

あまり好ましくない。 もし使用したい場合は研磨しアンダーサイズメタルを使用する可能性ありと
なる。

さて! オーナーに1度来てもらってどの方向性で組み上げて行くかを話し合いしなければ・・

1度熱が入ったEJエンジン(ブロック類)はそのまま加工なしで組み付けは避けたい。

それをするとメタルトラブルの原因のリスクが上がる。

もし加工なしで組み付けする場合では、純正新品をオススメしたい。

熱が加わっていない新品エンジンのほうがリスクが少ないと思う。

なんせEJ20エンジンはSR20エンジンや3SG、4G63エンジンと同じように考えて組むと
駄目である。 これは知るほどにそう感じたエンジンの1つである。

・・・・・・・

以上