男の秘密基地
BlogRB26エンジンチューニングにてたくさんの考え方(方向性)でエンジンは組んでいます。
今回のお客さんの要望はT88 33Dをサーキット走行にていい感じで走行させたい
そこで考えることは、サーキットではアクセルレスポンスが重要になる点
中速域のトルク、高回転での力 ここから考えることは
やはり排気量UP 中高速域に適したカムの度数。
これが基本となります。 さて!さっそくエンジンを組んで行こうかな・・・・
エンジンを組む前に洗浄液を新品に交換しまーーーす。 18Lを5缶入れまーす。
灯油やシンナーではないですよ^^ 私の秘密の液体です。
酷使されたヘッドはこんな状態! 年老いたようにみえますよね^^
ここでさまざまな情報がわかるんです。 オーナーの性格まで・・・笑
エンジンが訴えてきたことがエンジンを分解すると見えてきます
カーボンの付着の場所、色、模様・・・
バルブの焼け方
この燃焼室ではスキッシュのカーボンの付き方で点火時期や燃料がどうだったかなどが
想像が付きます。
今回は前回取り付けていたタービンより大きいタービンになるので燃焼室形状は少し変更したいと
思います。 大まかには、バルブ周りの空気の流れを良くできるようにすること。
スキッシュの大きさを変えることです。
・・・・・・
それでは新たな燃焼室はこうかわりました
イン側のスキッシュを完全になくしました
イン側、アウト側 両方をなくしてしまうこともありますが、今回の排気量で行く場合は
アウト側はそのまま残しました。 さらえる程度(バリ落とし) かな!
イン側を落としたのは、点火時期を上げたいからです。 大きいタービンでは中速域でトルクが
出にくいので点火時期とタービンとの兼ね合いを考えての答えです。
バルブが開いた瞬間から空気の流れをよくしたいので、バルブシートの形状と同じまで拡大しました。
とりあえず、ブロックをヘッドに取り付けする前に、テストシムを使ってバルブクリアランスを見ます。
最終はヘッドをブロックと締め付けてから合わせ直します。ヘッドボルトを締め付けることで
バルブクリアランスはずれてしまいます。 面倒ですが本番はここからになります。
ポートカーボン取りに段付き修正をしました。 奥にレース用リン青銅バルブガイドが見えます。
レースではこの見えてる部分までも削り落とす場合もあります。それは・・・
少しでも空気の流れをよくしたいからです。 しかし、その分のガイド本体の耐久性、バルブの
耐久性は悪化します。 個人所有のマシーンでは必要としないチューニングですね!
今回使用するオイルポンプはHKS製にしました。
油圧圧力を変化させることが可能で便利です。通常はエンジンの内部で加工して油圧をあげるのですが、
この製品はエンジンの外から調整できるように作り変えているのですばらしい製品です。
リヤオイルシールカバーのある部分が割れていましたので店にある中古品に交換し、新品の
オイルシールを圧入しました。
このRB26エンジンには、HKS製鍛造ピストン87φをチョイス!
ダミーヘッドボーリングとサイアミーズ指定調整
ピストンはこんな道具で入れるんです^^ョ
あ!コンロット画像写すの忘れたぁ・・・ 少--しおしりが見えてるのがわかるかな・・・
JUNs I 断面コンロットです。コンロットボルトは航空機などで使われているボルトなんですよ
ひっそりと眠っているこのピストンに火が入るとき!・・・・・
なんだか怖い? なんだか楽しみ? きっと凄いことに・・・・
つ づ く