男の秘密基地
Blogさて、いよいよエンジン内部へ・・・
まずはヘッドから
ヘッドボルト類は全てノーマルでした。
ガスケットはメタルガスケットが入っていました。
燃焼室をみたところ、とことどころにオイルで湿った場所が存在しています。
1番、2番側では・・・・
これらは、ガイドのガタであったり、バルブオイルシールの寿命が進み始めているかと・・・
ここを見てもいい時期にオーバーホールをすることになったと思います。
致命傷を少しでも少なくしたいですからね^^
3番、4番側はオイルでの湿った感はありません。
良い状態ですよね^^
5番、6番 はイン側が湿っている状態です。
しかし問題は、EXバルブが他の気筒よりも白いことがわかります。
これは、5番、6番が一番パワーを出してたことがわかります。
良い悪いではなく、1番~6番までで均等な馬力にはなっていないことがわかるのです。
次に燃焼室ですが、ノーマルではありませんでした。
イン側のスキッシュを取っていることがわかります。
これはノック対策で、高いブーストを上げるとノッキングがでやすくなりますが
ここを落す(削る)ころで出にくくなります。
しかし、欠点はトルクが減る方向になります。
しかし、この車には33N1タービン仕様なのでさほど問題にはならなかったと思われます。
画像下の燃焼室はノーマルです。 画像上と比べるとイン側のスキッシュ部分があるのとないのと
がしっかりわかりますよね^^ 私的にはスキッシュは出来る限り残したい方向ですが・・・
実際に、画像下はノーマル燃焼室改です。
スキッシュエリアはそのままで周りを削りノック対策をしています。
この燃焼室はRB26改 T517タービン仕様に作ったものです。
アクセルの付を崩さぬようにしたかったからです。そしてストリート仕様でしたので、ブースト圧も
1,3kと控えめでいてパワーは630馬力って仕様でした。
サーキットなどでしたら、少しスキッシュを落すのも手です。
ちなみに画像下の燃焼室はスキッシュをIN/EXともに落したものです。
この燃焼室はRB28にV-COM T88仕様 ブースト1,5K仕様です。
燃焼室は仕様ごとにきっちり決めていくことが必要です。
カムはどうもノーマルのような・・・・・
向かって左がこのGTRのもので右側はノーマル品です。
社外品での彫印もなく・・・・・
純正と同じ彫印は同じ!
ノーマルカムと推測しました。
ノーマルカムに調整付スプロケット仕様でバルタイを変更することで中速でのトルクが
上がりますから、このヘッドではトルク重視仕様となります。
33N1タービンの良さを出すために通常はカムを入れるのですが、たぶん前のオーナーは
下のトルクは失いたくないと考えたのかもしれません。スプロケットだけをチョイスして
オーバーラップを作り中高速をUPさせたのでしょう。
ヘッド裏にはヘッドを作るために開けられたサービスホールが2ヶ所あります。
純正はそこにスチール製に亜鉛メッキされた蓋を圧入されています。
しかし、ここをアルミの蓋に交換しアルゴン溶接されていました。
これはすばらしいですね^^ 純正の蓋が外れることがありますからトラブル防止になります。
さて明日は、腰下部(ブロック側です)
お楽しみに^^