Z３２エンジンチューニング
コスワースピストン８９φ　＋　I 断面コンロット　＋　クランクダイナミックバランス
カム２６４特注品　＋　ソリットリフフター特注　＋　チタンリテーナー
など、６００馬力オーバーを可能とするエンジンに仕上げました(^∇^)ﾉ

インジェクターは７４０ｃｃを使用し、コンピューターはＬＩＮＫ　Ｇ４Ｘを使用。
圧力センサーと吸気温センサーはエンジンルームから引き直ししました。
ＬＩＮＫ本体に組み込まれている圧力センサーは使用しません。　エンジンルームからバキュームホースを引き込んで
来ないとだめなのでレスポンスに問題が出るからです。　そのため、オプション配線を利用しそちらからアクセスさせます。

Ｚ３２もですが、ＢＮＲ３２～ＢＮＲ３４までのクランクアングルセンサーを使用していてはＬＩＮＫの性能が出し切れません。
古いシステムでアクセスしても高回転では点火ミスを起こしたりもちろん中間域でのレスポンスを違います。
そこでクランクアングルセンサーの中にカムアングルを感知するディスクが入っています。

これがそうです↓　　純正ディスクと比べてみても明らかに違いがわかります。
穴が開いてある感覚、個数の差は積善ですよね(・Д・)ノ
この感覚で信号をひらう訳です。

この仕事はコツとプレスと自作特殊工具を使って交換します。
クランクアングルセンサーには三菱製と日立製の２種類があり、Z32は現在日立製しか新品は販売されていません。
日立製は交換出来ないかもしれませんので三菱製を手に入れることが重要となります。

そして、Z32の場合、後期型は日立製となりカプラーも違います。
改造が少し手間になるのですがLINKで最高のセッティングをするにはさけれないポイントだと思います。

クランクアングルセンサーの配線が前期と後期と同じか？違うのか？　
調べて配線加工をしていきます。

最悪！ノーマルに戻せるようにカプラーは残しておきます。　だからと言って付け替えてもエンジンはかからないのですが・・
今後なにがあるかわからないですから、残して置けるならそうしておくって感じかな・・・

付け替えしてから点火時期を合わせます。
LINKコンピューターで弾く値とクランクアングルセンサーからの値が同じであるように調整していきます。
ここは凄く重要なことなのでシビアに調整です。

今回使用したタービンは　GTX2860　です。
初めて使ってみましたがなかなか良いタービンです。　下の回転域から乗りやすいので高回転域で頭打ちが
早いかなと思いながらのセッティングでしたが、なんのｂなんの！付いてくる付いてくる＾＾
アクチュエーターのロット調整も変更していたので少し不安でしたが、これも意外にばっちりで
ノーマル加給も０，８近辺に持っていけて最高ブーストは１，５ｋまでしっかり取れました♪(/・ω・)/ ♪
６００馬力が欲しい方にはオススメタービンキットです。
ただし、加工が必要ですので取り付けには予算が上がります。　

フューエルポンプも１機で対応したかあったので外国製のフューエルポンプを使用しました。
サービスホールからポンプを取り出します。
まずは、ほこりを綺麗に落としてからの作業です。

ガソリンタンク内も確認します。　錆があると今後トラブルの原因になりますからね・・・
ガソリンを入れずに放置するとタンク内は錆びます。　だからと言ってガソリンを入れておくとガソリンが腐ると
思われますが、ガソリンに浸かっていないパーツが錆びだしてそれがガソリンに溶け込んでいきます
それの方がやばいですから。。。。　　　やはり放置車両は駄目です。　乗ってあげて湿気を取る必要がありますよね。

純正ポンプを性能もよく耐久性もばっちりですが、チューニングすると容量不足となるので変更が必要となります。

あ！！！　ごめんなさーーーーい・・・
交換したポンプのが画像を撮るの忘れたぁヾ(o´∀｀o)ﾉ
ステーなどを制作して加工して取り付けています。

あとは入れ替えて手動して電圧チャックして完成です。
Z32はオイルキャッチタンクの取り付け場所がないので大変ですが、ブローバイガスをサクションに戻していては
性能は悪化してしまうので制作することにします。

このZ３２の場合はこの場所しかなさそうだ！
大きさを計って８０φ？　９０φ？　さてどれぐらいが限界かな・・・・
こんな感じでどないでっしゃろ(^∇^)ﾉ
ギリギリって感じでOKですよね＾＾

無事にセッティングも終えて目標馬力も出ましたのでホッとしました。
実走行テストして、下から乗りやすく仕上がり、中高速の加速Gはなかなか凄いですよ＾＾
ノーマルよりも乗りやすいかも＾＾　　　

Ｚ３２チューニングで大事なことは、搭載されているＶＧ３０エンジンの左右バンクのパワーを如何にそろえて
上げれるかがカギです。　長年見てきた車ですが、いまだに繊細なエンジンだなと思っています。