男の秘密基地

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Z32 続き

今日は寒い寒い

エンジンは鉄の固まりみたいなものですから、持ったり洗浄したりと手が痛くなるよなぁ・・・・

痛い痛い・・

ピストンを確認していたところです。

画像でも見えるようにピストンの横側に縦キズがたくさん入っています。

このキズの原因もメタルの破片が回ることでキズを付けてのでしょう。

そして問題のコンロットがこれです(画像下)

右側はちゃんとボルトが締まるのですが、右側はこれ以上締めることができませんでした。

歪んでいるのです。そしてもし、締まったとしても中の円周はオーバル型になっているでしょう。

エンジンパワーパワーを上げる(UP)ことはさほど難しいことではありません。

難しいのはバランスです。

バランスと言っても何に対しても必要で、ここをきっちり考えて組んだエンジンは丈夫でありレスポンスも

良く、耐久性に優れたエンジンとなります。

誰が組んでも同じと考える方々もいますが、それは間違いです。

エンジンを組む基本は同じであっても、1つのクリアランスをどのぐらい重要視しているかでクリアランスは

変化します。 
クリアランスは30ミクロン~70ミクロンの世界であり、気温気圧で変化し、その変化量をどう考えて

組むのか!  なんです。

たとえば、このピストンはメーカー推奨地80ミクロンですが、私はそのクリアランスでは組んでいません。

ここは日本である。

使う用途(カテゴリー)

使用オイル又は粘度

この車の常用水温と油温温度。

最低油圧 と 最高油圧

今までの経験膨張率

など・・・

ピストンだけを取ってもこうなります。そして自分の考えてるクリアランスになるように加工し、測定にはいります。

そして、この測定にどのぐらい神経を使えるか!   ってことが重要です。

マイクロメーターなどは自分の手のぬくもりで測定寸法が変化します。なのでエンジンを組む場所で

計器の精度も変化するので、本来はエンジン室などで温度管理がしっかりした場所で組むのが理想と

されるのです。  かといって最高の環境で組めることができても、計るのは人間ですから・・・・

耐久性を上げる上で大切な点がもう一つ。

それは

チューニングベースになるエンジン本体の絶対強度 です。

今回のZ32の場合で言えば、1000馬力に耐えうるブロックではないということです。

では、少しでも強度をUPさせることを行っていかないとせっかく良いパーツをふんだんに使っても

すぐに壊れる方向になるでしょう。  

このZの場合も色々と加工を行っています。

RBのブロックなどはブロックの表面にリブがあり、N1ブロックになると、スカート部にもう少し多く

リブが付くようになっています。

私は表面にリブがあるんだから、裏面にも増設したらどうなんだろうかと

じゃじゃじゃじゃーーーーん



リブ増設加工 そして鏡面加工そしてクランクキャップボルト拡大&スタット式変更

こういった細かいところから考え!作っていくと耐久性は向上すると私は考えています。