男の秘密基地

Blog
Z31 エンジンオーバーホールの巻 NO1

エンジンを降ろす前に現在がどんな状態なのか?把握することが重要です。

セルの手動音、アイドリング安定性、アクセルレスポンス、ミッションノブに伝わる振動音、ラッシュアジャスター音、エンジンからの異音、など・・・・

水温が温まった時の安定性、エンジン音、マフラー音など・・・

少しアイドリングに違和感があったので点火時期を確認すると2度~3度下がっていました。推測するとタイミングベルトの伸びが原因の可能性もあると考えていきます。実際に点火時期を正規に調整しどう変わるかも点検します。

実際に圧縮テストをすると2番気筒が怪しい状態です。あとでエンジン単体になった時に空気圧テストを行って見たいと思います。

この年式にもなるとハーネスも古くなるので、慎重に作業しないと切れる場合があります。カプラーは割れて当たり前って感じですがね・・・・(笑)

さてリフレッシュに向けて降ろします

降りましたぞーーー

エンジンが降りたエンジンルーム内を点検し交換が必要な部品類を考えていきますが、ここでオーナーに来て頂いて一緒に方向性を決めたいと思います。

1つのゲージから空気を燃焼室に入れ込みます。このときにもう一つのゲージ圧が同じように上がって行けばOKです。そして

2つのゲージ圧力が同じ位置で止まることがベストとなりますが・・・・

やはり2番気筒の数値がわるいことが分かりました! このようなテストによりこれから分解していき2番気筒を重点的に点検することができますよね^^

手間ではありますが良いエンジンを作るにはこんな手間が必要ですよね^^

部品を点検しながら分解していきます。

ホース系は全て駄目って感じかな・・・

クランク、ピストン、コンロットが使えますようにお祈りしてと・・・・

当たりが少しきついなぁ・・クリアランスが少し狭かったことが分かります。

それかオイル指定が10Wを5Wを常時使用していたか???

サイドメタルが擦れ減っていますね!

この部分はスラスト方向にクランクが押されることでおこります。

クラッチを繋いだ時に当たる場所です。

ある程度仕方がないのですがこれらも少し対策してみよかな^^

クランクメタル、コンロットメタル類は全て交換でクリアランスを変更したいと思います。

ヘッドもバラバラにしていきましょうかね!

本人もバラバラになったエンジンを見てヘッドの状態、ピストンの状態など把握されました。

状態を説明し次に向けて作業に入ります。あくまでもノーマルにこだわりがある方なので

尊重しながら作業を進めたいと思います。

機械加工が混み混みなためスムーズに事が進みませんがご理解よろしくお願いします。