男の秘密基地

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V36 VQ37エンジン ウォーターポンプ交換 & プラブ 

ウォーターポンプを交換する作業依頼ですが、エンジン後ろ側に水温センサーが付いて
そのそのまだ奥の方から水漏れの後を発見。それが流れてきた跡があります。
ラジエターに圧を掛けて漏れを点検してみしょう。あと! 水温センサーは付いている位置が悪いため
こんな時に新品に交換しておきましょう。
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水温センサーを取り外して新品に交換します。
DSCN2964.jpg
ラジエターキャップを外してここから専用アダプターを取り付けて1,3Kほどエアを入れて見て
水漏れがないか確かめたいと思います。
DSCN2950.jpg
結果! サージタンクの下側の奥のパイプ通路から漏れを発見しました。
この場所から滲んできたクーラント水が一番最初の画像で漏れた跡の正体でした^^
解決したのでここのパイプのオーリングを交換しましょう。
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このパイプがエンジン前からサージタンク下側を通って後へジョイントされていきます。
熱が籠るところではあるのでオーリングが硬化してきていたのでしょうね!!
気付いて良かった良かった^^
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さて!ウォーターポンプ交換に行ってみよーーーー( ̄^ ̄)ゞ
VQ37エンジンは非常に面倒な構造になっています。
フロントケースを取り外さないと交換出来ないためフロントケース取り付けボルトの一部が
オイルパンで隠れています(T_T)  なのでオイルパンを脱着しなければなりません・・・・
オイルパン取り外し工具を入れ込んで丁寧に剝いでいきます。
無理にすると傷や変形するので丁寧に・・・・
DSCN2957.jpg
オイルパンが外れてきましたよーーーーー^^
DSCN2958.jpg
エンジン内部の着色を見ると10万キロ走行にしては綺麗なほうだと思います^^
このエンジン内部には水素フリーDLCコーティングがなされているので
硬質、潤滑性、耐摩耗性を向上させてます。
昔の時代ではモリブデンをコーティングさせたり色んな考え方を用いて
進化させてきたわけですね
まぁ!オイル性能も良いでしょう^^
フロントケースを取り外し、クランクオイルシールからも少しにじみがああったので交換の対象です。
このケースもシール剤で止めてあるため取り外しが大変でした!!! 
DSCN2960.jpg
タイミングチェーンが露わになりました!
ここでやっとウォーターポンプの姿がわかるようになります。
VQ35とは位置的には同じようですが、フロントケースを外さず交換できるV35と比べると
手間と時間は全く違います。
DSCN2959.jpg
ウォーターポンプを取り付けします。 
作業性を考えていない作り方にビックリですがエンジンの作り方も海外エンジンのような感じがしています。
え!!こんなやり方で大丈夫なん? 漏れないの?とか・・・
え! こんな雑いやり方で組付けしないと駄目なわけ!・・・・    とか(;^_^A
RB26がどれだけ素晴らしくもあり、シンプルできっちり仕上げられていると感じます。
作業性の考え方が全く違うと感じるのでほんとまるでベンツを触っているような感覚ですかね
DSCN2986.jpg
でね!!!!!
ウォーターポンプにオーリングが2枚ついているのが変わるでしょ
これが、意味が合って、奥側はクーラント水が通る通路側で手前はフロントタイミングチェーン部のオイルが回る部屋
です。 このオーリングだけで水とオイルの混入を避けているわけです。
なんだか怖くないですか??? 新品に交換して点検出来ない場所になるんですよね!!
オイルパンに水が混入したり、ラジエターにオイルが混入することがあればこのオーリングを
疑うって感じですかね・・・・●~*   
DSCN2985.jpg
でね!でね!  奥側のオーリングにはLLCを付着させて手前のオーリングにはオイルを付着させて
組付けするように指示書があります。 そしてオーリングにも色分け種別があるので間違えると駄目です。
正規トルクで締め付けします。
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フロントカバーを取り付けします。
初めの方で話したオイルパン裏にもボルトがあるのでここも規定トルクで締め付けします。
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オイルパンとブロックの取り付け面に隙間があるとオイル漏れを起こす可能性があるので
常磐を用いてその上に逆さまに起きて隙間側にライトを照らして隙間を点検しながらトントントン^^
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プラグも交換します。
今回の作業が思ったより大変だったせいかプラグ交換楽勝でストレスフリーーーーーだぜ^^
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ネジ部にはかじり防止剤を付着させて組付けていきます。
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コイルも本人の希望で新品に交換しました^^
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あ! そうそう!
タイミングチェーンガイドの1つが摩耗していたので交換しています。
頼まれた作業だけに気を取られると他に悪い箇所を見つけれません!
周辺視野をもって見ることが大事ですね
 
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今回は作業途中で新たに交換する部品も存在したこともあり時間が掛かってしまいましたが
出来上がるとやはり気分んも良く早くオーナーの元へと思っちゃいますね^^
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今回のオーナも欲しい車が全くなく! それなら気に入って乗ってるV36をメンテナンスしようと考えたそうです。
遠出も楽しんだり、近場でも楽しんだりと途中で何か合ったら嫌だからね・・・・っと^^