男の秘密基地
Blogここ最近 ER34のお客さんもちらほらと増えて来ましたよ^^
やはり、34といえども年数が経ってきてるからかな
今回もER34を点検修理したいと思います。
修理する上で完全なノーマル車である場合と少しチューニングしている場合とでは修理の考え方を
変える必要があります。
そしてオーナーが何を伝えたいとしているのか!?を理解してあげることから入ります。
要は、お母さんがオーナーでその子供が車って訳です。
お母さんの意見を聞いてから子供本人にも問いかけます。
車では、オーナーの意見を聞いてから、車にも問いかけてあげます。
人間では、レントゲンや血液検査を行いますが、車の場合は自己診断機能を用います。
しかし、レントゲンや血液検査で分からないこともあるように、車にも自己診断機能だけでは
わからない場合があります。
特にチューニングされた車はこのケースが60%以上です。
今回の修理内容も、自己診断機能が使えない状態にされていることと、自己診断機能が使えても
判断できないケースの修理内容です。
まず!
ベースである車がオートマチックからミッションに変更されている点。
メーター本体がオートマ用ではなくミッション用にされているように思う点!?
自己診断チェックランプが点滅、点灯しない点。
社外コンピューターをつけている点。
などです。
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今回はオーナーの意見を参考にして、車の意見を聞ける状態にします。それからだね^^
まずは、純正メーターのチェックランプ類が点灯しないのでここから修理していきましょう。
さっそくメーターASSYで取りはずして裏をみると、やはり思ったとおりでした・・・・・・
数個のソケット球が外されてる状態でした。
外されていた球の数分をメーカーから取り寄せて取り付けします。
はい!
これでばっちり全てのチェックランプが点灯することができました。
次に、この車は、エンジンが始動している際にエンジンチェックが点灯したために修理に出し、
修理が戻ってきたときには、点灯していたチェックランプは消えていたが、始動前のキーONの
状態にて、通常点灯しておかないといけないエンジンチェックランプが点灯しないことに不安を
感じ、今回私の店に修理点検を依頼された訳です。
チャックランプ類は全て点灯することができたので、このままエンジンを手動し、チェックランプが点灯するか
見てみます。 すると、やはりエンジンチェックが点灯したままになりました。
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まぁ! 想定内 でしたがネ!
原因は社外コンピューターを取り付けたことです。
通常では、この社外コンピューターでセッティングされている場合は簡単にはノーマルに戻せないし、
エンジンもかけれなくなりますが、この車のチューニング内容では簡単に復元できるので一旦、
ノーマルコンピューター状態に戻し、始動します。
配線を付け替えて始動しました。
ピンポーーーーーン
エンジンチェックは点灯することなくバッチリです。
さて!ここで一つ!
このR34では純正からエンジンパワーを
下から上まで良くすることと燃費などを考えて可変バルタイシステムが付いています。
この装置を動かすには色々な経路をたどります。 そこで社外コンピューターなどを取り付けしたときに
誤作動を起こしたと勘違いしてしまうことでエンジンチェックが点灯してしまう場合があるのです。
しかし、それは全ての車で出るのではなく、出てしまう車もあるってことなんです。だからといって
走りに問題がでるのではありません。
他にも可変バルタイ機能付きの車ではこのチャックランプが付くケースもあります。
たとえば スバル インプレッサGDBなど・・・・
そんなことでなんとかならないのか??
ってことで、下記の画像で手にしているブラックホボックス!! これがそのチェックランプを点灯させない
手助けをしてくれるCPUとなります。
しかし、それでもこのCPUに反応してくれない場合があるわけですよ!!
そして次に!
ここからは少しER34に対しての知識からの修理となります。
まず!ER34にも前期型 と 後期型 とあります。 そこでチューニングするうえで
大切なことがあります。
1、前期型はタービンブレードが樹脂製であること。
2、後期型は樹脂からメタルに変更されたこと。
今回のR34は前期型のためタービンブレードは樹脂製となります。
ターボ車を簡単にパワーUPさせるには、吸排気チューニングとブースト圧のUPです。
しかし、前期型の場合においてはタービンの耐久性を考えるとほとんどブースト圧が上げれません。
どちらかと言うとブースト圧を上げるというより、ブースト圧を安定さし、その分!高回転で伸びるって
感じかな。
ノーマルではアクセルを踏み込んだときに一旦0,7k~0,8kに上がり、その後0,5k近くに落ちます。
この最後に0,5kに落ちるのを落ちないようにしてあげることがこのER34前期型のチューニング方法です。
やり方は、吸排気を交換しますが、車検対応マフラーに加えてフロントパイプを交換します。
この時点でブースト圧は0,8k近くまで上がってるはずです。もしくはそれよりも少し高くなります。
次に、純正ソレノイドバルブが悪さをしますので、取り外します。すると、ブースト圧は最低ブースト圧まで
下がります。
そこから、走行してみてブースト圧を確認し、最低ブースト圧が0,4~0,5k付近になれば、そこから
社外ブーストコントローラーを取り付けて0,8kまでUPさせます。
これで完成なのですが、念のためにA/F(空燃比)は確認します。
今回も同じように空燃費計を用いて点検します。
まずは、燃料が薄いか濃いかの判断を空燃比計を取り付けて点検します。同様に、
コンピューターなどのセッティングを行うときは120%必要なものとなります。
まずは、車をリフトアップし、フロントパイプにA/Fアダプタアーを溶接しますので取り外します。
おっと!!さっそく上げて見ると、オイルドレンからオイル漏れてるよ!!
ドレンパッキンのみ交換しとくね^^ オイルは最近交換したようなので^^
パッキンの大きさがちがってたよ!! これはホンダ車に多いサイズだな!
さてさて!
ミドリのペンでアダプターを取り付ける場所をチェックします。
純正触媒の排気漏れを発見しました。 これでは車検も駄目なので修理します。
これもどうやら加工されていたようですね!
なはは^^
フロントパイプは中古品やったのかな???
フロントパイプガスケットが苦肉の作だね^^ 考えたな^^
排気漏れしてない感じやか!ま! 良いか^^ ガスケット材も硬いメタル材だし。
・・・・・・・・・
アダプターを溶接し、サビを起こしにくいように耐熱ブラックで塗装しなおし・・・!
そしてA/Fセンサーを取りつけします。
おーらよっと・・・・
エンジンを始動し、点検開始です。
今日は雨がふっているので走行できないのであしからず・・・・
実際に走行してみないと、なぜあそこまでランプ球を外していたのかが・・・・疑問でもある