男の秘密基地
Blogログの記載事項は現時点での作業とタイム差がありますのでご理解お願いします。
なにせ!1人で全部をしているので大変で・・・・・!
ブログ等、事務担当が欲しいぎらいです。
ってな訳で前回の続きにて BCNR33 GTRのリヤー側を取り上げます。
が!!!
GTR32、33、34 とナックル側にハイキャス用のリンクボールジョイントがあります。
下の画像で軍手の上に置いてるものがそうです。
このボールジョイントにガタが出ることでリヤータイヤの動きに障害を与えます。
そしてエンドブーツが破れていますのでグリスが飛び散ります。
プレス機にて抜き取り新品の部品に交換します。
些細なパーツですが、これだけでナックルごと脱着しなければなりません。
これが新しいリンクボールジョイントです。
新品は良いですなぁ・・・
続いて、メンバー本体からスタビの取り付けボルトを外したときに違和感があったので
点検がてらネジ穴修復作業中・・・・
ニスモ製のロアアームに新品のスタビブッシュを取り付けます。
トルク締めを行うのですが、まずはテンションを最大限に弱く締めます。
何故かはのちほどに・・・・
さーーーていよいよ 1G状態にて各アームボルトを締め付けします。
が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
皆さんはココ最近! 1G状態で締め付けることで足回りの動きが良くなる!!ってことは
浸透してきたと思います。
個人で触られてる方もそれなら自分でも出来ると思い行ってる方も増えているようです。
さはてて! 果たしてほんとに1G状態で締め付けられているのかな・・・・
たとえば今回の33GTRの場合では、締める箇所が6箇所あります。
皆さんが想像してることは、1G状態!にして全てのボルトを緩めて締めなおすこと!
いやいや! それだけでは駄目駄目・・・・
1G状態を作った後に どこのボルトか締めれば良いのか!! が重要。
写真を良く見ると、各アームがメンバー側の始点からどの角度で動くのか!
そして どの角度になるときに無理が発生するのか・・・・・
そして、1G状態より縮んだときと伸びたとき!無理な動きになるところはどこか?
などをしっかり掴みながら締めるポイントを決めます。
なので、そんな簡単なものではありません。 いかにブッシュをピロ感覚ンのように動かしながら
もしくは、制限ポイントをだしながら・・・・
下から見たロアアームだけでも、タイヤが付く角度は黒矢印方向ですが、ロアアームの動きは
どうでしょう・・・・!?
メンバー側を結んだ取り付け位置からホイールが付く頂点に赤線を引くとどうでしょうか!?
アームの動く角度はまったく違う方向にうごくことがわかりますよね!
同じく上側も2本アッパーリンクが付きますがこれも各々が違う動きをします。
私は、昔!悩んで悩んで何回もアームを上下したり、外したり、締めたり・・・・研究しました。
そして、自分なりに答えを出し、締め付ける順番、角度を導きました。
そしてお客さんのダンパーがどれぐらいのストロークで走行しているのか!などを考えながら
調整します。
口でお答えするときは、感単に言いますが、作業は意外にこんな風に考えながら行っています。
さて、このように行って締め付けたアームは下の画像のように左右でこんなにも取り付け角度が違います。
どうでしょうか! まったく違うでしょ!
これでもショックを取り付けて降ろして見ると車高は変りません。
そして! ショックの取り付け穴の位置を見てください。
下の画像が今回1G取り付けをした穴位置です。
しかし、こちらの画像では穴位置はほぼ同じ高さであることが確認できますよね!!
このように、同じ部品を取り付けるにも色々な方法があり、それをすることでそのもの本来の
性能が出せることにもなるんですよね^^
1つの部品の性能を120%出せるように取り付けすることができれば完璧。
それが必要と思ってくれる方がいらっしゃる限り頑張らないとね^^
ニスモ製取り付け編 でした。
以上