男の秘密基地

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BCNR33の良いところをBNR34に移植・・・と・・・・

BNR34には社外品のテンションロットが取り付けできません。

それは、テンションロットとロワアームが一体モノになっているからです。

画像で見ると一目瞭然です。

左側がBNR33にテンションロット!  右側がBNR34 です。

今回はBNR34のフロント足回りをBCNR33用に取替えします。

利点はテンションロットが取り付け出来ることです。

最適なキャスター角を調整出来ることになりますよ^^

今回はBNR34に取り付けしましたのでノーマルポジションがありません。

ですので、ノーマルのホイルベースからどう考えていくかで寸法を出しました。

33Rと34Rでは元々のホイルベースが違いすぎるので33Rデーターは参考になりません。

ちなみに・・・・ ホイルベースの長さは!

◆ BNR34  ・・・ 2,665mm
◆ BCNR33 ・・・ 2,720mm
◆ BNR32 ・・・ 2,615mm

34R と 33 Rでは 55mm もホイルベース長が違います!!

だからといってテンションロットでなるべく短くしたら良いという考え方ではありません。

ただ!長くしてしまうとハイキャスター角になるので、コーナリング性能は悪化します。
しかし、直進安定製は上がります。  わかりやすく例えるとアメリカンバイクがハイヤスターです。

ハンドルから前輪タイヤまでが凄く長いでしょ^^ あのバイクは直進走行向きでコーナリングは不得意
です。  わかりましたかね^^

なので、あくまでもノーマルのキャスター角から何度ハイ側又はロー側に・・・・ って考えます。

さて今回取り付けして行くパーツ類は下記画像です。

最適化するためには、テンションロットはターンバックル調整付き!軽量にするためにアルミ合金!
強度をだすためにアルマイト処理。動き性能をストレスなく行うためにエンド側にはピロボール。
これまた強度が必要なので、航空機にも使われているNMB社製をチョイス。

ロアーアームはBCNR33の中古ロアアーム。

タイロットエンドは純正品よりもロングタイプをチョイスします。

これもなぜ必要かはあとでお話します。

取り付け側のネジ系は33R,34R共に同じ大きさですが、純正は外形が小さいので強度を増すために
分厚くしてあります。 これでばっちりです。

さっそく取り付けていきましょう^^

タイロットエンドには、湿気から錆をまもるため!そして齧りをなく焼きつき防止剤を付着してから
取り付けします。 

次はロールセンターカラーを取り付けします。 これはロアアームのホイール側の部分とナックル本体との
間に挟み込ませることにより、純正位置とまではなりませんが、ローダウンしたことで適正な位置から
ずれてしまったのを適正位置まで下げることが目的なパーツです。

製品は単純なものなのですが、挟み込むためにはドライブシャフトが邪魔になります。

カラーの厚みは20mmですので締めこむボルトもロングボルトに交換することになります。

下記の画像でわかるとおもいますが、ドライブシャフトを交わせないので、取り外す手前までの作業を
しないとボルトは入りません。 純正ボルトはナックル本体に圧入してますので、たたいて取り外しします。

カラーを入れ込みロアアームとドッキングします。

ここで、ボルト・ナットにはロックタイトを塗って締めます。 ゆるみ止めですね^^

こーーーんな感じで取り付け終了。

さて次はテンションロットを取り付けします。

オリジナル品では画像矢印でもわかるように左右非対称で構成しています。

大手社外品では左右のカラーは同じ長さです。

純正品を良く見るとロット部分は少し湾曲しています。これを意識すると左右非対称となりました。

非対称で構成してわかったことがあります。ここでは説明しませんが、画像でわかるように

取り付けすると、ロアアームの動きが凄くスムーズになります。

次にカラーを逆に取り付けるとロアアームの取り付け位置が微妙に変わります。そしてピロの位置が

取り付けステー内に対して均等になります。見た目は綺麗な感じに。まぁ、アライメントするのでどちらでも
取り付けても問題はないのですが、今回はスムーズな動きを重視した方向にセットしました。

仕様により写真と逆付けのお客様もいます。

とりあえずは同じ長さで仮組みします。

実際に下から見てみると・・・・

◇ 赤色矢印 が今回取り付けした角度です。

◇ 黄色矢印 はカラーを左右入れ替えた時の取り付け角度です。

一通り仮組みが出来たので、真横から見てみることにしましょう。

純正位置からどのように変化するのか^^ 楽しみですね^^

では説明しましょう。

まず色分けしているので解説します。

車高を下げるとどうしても適正基準値からはなれていくのでコーナリング性能は悪化します。

 赤色線 ・・・ ドライブシャフトですが左側が中心で右側に行くほど上側にいってるのがわかります。
純正位置では左位置から右側に行くほど下がっています。 これは走行しているとアップダウンがあるわけです
からどの角度になってもスムーズに回るように設計されています。 しかし、通常では左から右に行くにつれて
平行になるように考えられています。

 緑色線 ・・・ ノーマル位置のタイロットエンドの位置になります。タイロットエンドがノーマルの場合
では緑線はやはり左側から右側に徐々に上がってるのがわかりますよね!! 純正車高ではこの位置も
下側に線は下がっています。

 青色線 ・・・ 今回交換したタイロットエンドの位置です。 純正位置とまではならずとも線は
下側にいってますよね^^ 

 紫色線 ・・・ ロアアームですが、今回ロールセンターカラーをいれたのでやはり矢印は下側に
行くようになりました。 

現時点でローダウンしているだけで、ロールセンターカラーや延長タイロットエンド等は交換していない方と
の差はどうなのかを書きと!

i) タイヤの接地角度が違うのでタイヤの寿命が違います。

ii) コーナリング(ハンドルを切ったとき)のタイヤ設置面積と角度が違います。

iii) 横Gが増えていくほど、タイヤの接地面が無くなっていきます。

こんな風に交換することで良いことばかりです。 今のタイヤ寿命が普通と考えるのもおかしいでしょ^^

コーナリングも今で大丈夫って思うのもいざ!何かが起こったときの対処はまったく変わってきますよ。

それはタイヤの接地面積が違う訳ですから・・・・

たくさんのアーム類が色々な角度で取り付けされているので非常に複雑な動きをしていることになります。

横からの支点だけで言うと、ドライブシャフトセンター位置からホイールセンターの位置が
地面から平行になるのが一番負担がない状態で回ります。

そのために、ロアアームやタイロットエンドの位置が重要になります。

A地点から☆印までの距離は変わらないわけですから、A地点を始点に☆印は黄色線上でしか動けません。

大きい半円内で動くことがお解りでしょうか?

黄色い矢印の上側に行くほどタイヤはフェンダーの内側へ移動していきます。逆に考えると

1G状態(車が地面に置いてある状態)で黄色い矢印が下側から始まる場合ではどうでしょうか^^

大きい半円が下側から徐々に真横になると、タイヤの位置はフェンダーから外側に行きますよね^^

一番張り出した位置になります。これはその車の横幅いっぱいにタイヤが張り出すことになるので

車の安定性が1番良いところになります。

しかし、車高だけ落としている車では黄色い矢印が上側に向いてるところが1G状態です。

なのでそこからはフェンダーの内側へ行くしかないので車の安定性は一番無い方向にむかっているのです。

これらをしっかり良い位置に戻すことが今回のチューニングです。

BNR34とBCNR33との違いを下の画像で確認して下さい。

下の画像がBNR34 です。

下の画像がBCNR33用を取り付けしたBNR34となります。

そして前方向から見るとこんな感じです。

あとはアライメントを実施します。

アンダーデュフューザーを取り付けて完成でーーーす^^