男の秘密基地

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クラッチオーバーホール完成!

今回のトラブルの原因ですが、メーカーも答えは出せずでした。

ただ、ディスク残量がないので交換が必要だとの回答

原因が分からないままの修理はとても嫌でくやしいしね^^

じゃぁ! 私なりに分析しながらやってみよーーーっと!

各部品で不安に感じる部分を全てチェックと修理してみました。

まずはフライホイールから立っているボス8本のクリアランス調整。

本当は緩めることは駄目なところでロックタイト材も強力なものを使用します。

緩めることを考えない部品となります。

これがいざやってみると大変でして、締めこむとボスが微妙に動くですよ

するとクリアランスが変るのでこの8本だけで数時間かかりました

出来上がったフライホイールを取り付けて

次に新品部品であるカーボンディスクとセンタープレートを組み込みます。

黒い板がセンタープレートでバランスを取ったくぼみがあるのが分かります。

これはあくまでも単品バランスをしている証拠にすぎません。

これをどの向きで組み込むかは実は自由となるのですが、

クラッチキットASSYで注文したときには単品バランスではなく

フライホイールからの全てのパーツでのバランスをとってきます。

このようにオーバーホールの場合は単品でのバランスとなります。

しかーーーーーし!

それでも私なりになるべくASSYバランスにしてあげたいと考えていますので

この新品のセンタープレートとプレッシャープレートの2枚をどの場所に入れ込めば

良いかを知っています。  お客様^^ あなたはラッキーっすね^^ なはは!おおげさな・・・^^

さて全てを組み込みました。

カッコイイパーツですが見えないのが残念ですよね^^

だから、画像だけでも見ててくださいね^^

そして次にレリーズベアリングがあやしいと踏んでいましたので点検します。

まずは、クラッチカバーがしっかり締められた状態でのダイヤフラムの頂点の寸法を

はかります。

ふむふむ! なるほど!! 

。。。。!

そして!

使われていたレリーズベアリングの寸法を計測します。

ん??

え!

・・・・・

なーーーるほど!

レリーズベアリングとカバーが当たる頂点では画像の青矢印の部分にならなければ
なりません。

しかし、当たっていた場所は赤矢印の場所になります。

そしてベアリングで押されたカバーのダイヤフラム頂点の径は小さくなりますよね!

ってことは無理やりカバーを押すことになるので、クラッチペダルを奥のほうまで踏んでいく
ごとに重くなっていきますよね!!

ってな訳で原因の1つが分かりました。

ってってってなわけでベアリングは交換します。

それで取ったベアリングは

3つ並んでいる内の奥から2つを取りました。

ニッサン純正品では部品番号が変更になっているために一番奥のベアリングが

エクセディ指定になります。

しかし、寸法を計測すると少し納得がいきません。
ってな訳で真ん中のベアリングにします。
このベアリングについては本人だけにお伝えしましょう。

寸法もバッチリです。

ベアリングの高さは同じでしたので

次はレリーズスリーブを交換します。

え!!!   以前の分は使用できるのでは???

はい。

使用できます。

でも私なりに、半クラッチの高さが預かったときに違和感がありました。

底まで踏んで少しあげると半クラッチが始まります。

これだと、ミッションチェンジするタイミングがラフに出来なくなりシンクロを傷める原因にも
なると思いました。

そこで一度ミッションをドッキングさせてクラッチホークの位置を確認して寸法を計ります。

面倒ですが頑張ります。

寸法が決まれば注文します。

これでバッチリになるはずです。

レリーズベアリングとスリーブを圧力で入れ込んだらミッション側に取り付けします。

ここで使用するグリスはレース用をチョイスしました。

レース用とストリート用の2種類用意しております。

レース用ではミッション温度も高くなりますのでグリスがシャバシャバになり飛び散るので

機械的にダメージが増えます。ベアリングをスライドさせているのはアルミ材ですので

アルミ側が削れます。それらを防ぐことも出来ます。

欠点でいえばグリスが硬いのでスライドが重くンあります。

まぁ!問題ない範囲ですから^^

あとはミッションを積んで完成です^^